知らないと損!? 青色申告のメリットをわかりやすく解説

青色申告とは、仕事のお金の出入りをきちんと記録して、税金を計算する方法です。
少し手間はかかりますが、その分、税金が安くなるしくみが用意されています。
お店をしている人や、ひとりで仕事をしている人にとって、とても助かる制度です。

青色申告の控除のメリット

青色申告の大きなメリットの一つが、
「税金を少なくできる控除」です。
この控除には、65万円の控除と10万円の控除の2つがあります。

65万円の控除は、毎日の売上や支出をていねいに記録し、決められた形で申告した人が受けられます。
条件を満たすと、もうけの中から65万円を引いてもらえるため、その分、払う税金が少なくなります。

10万円の控除は、そこまで細かい記録ができていなくても受けられる控除です。
65万円ほど大きな効果はありませんが、
何もしないよりは税金が安くなります。

また、青色申告では、仕事で赤字が出たとき、その赤字を
次の年以降に持ちこすことができます。

あとから黒字になったときに、前の赤字を引いて計算できるので、
税金の負担が軽くなります。

家族に仕事を手伝ってもらっている場合、
そのお給料を仕事の経費として計算できるのも、
青色申告の良いところです。

家族の協力を正しくお金の計算に入れられます。

お金の記録がきちんとしていると、税務署の人が確認に来たときも安心です。

「どうしてこの金額になったのか」を説明しやすくなり、
話もスムーズに進みます。

ただし、青色申告を使うには、あらかじめ「青色申告をします」と税務署に伝える必要があります。
これを「届出（とどけで）」といいます。

原則として、
青色申告を始めたい年の3月15日まで、
または仕事を始めてから2か月以内に書類を出さなければなりません。

この届出をしていないと、青色申告は使えないので注意が必要です。

青色申告は、「税金を計算するだけの作業」ではなく、
「仕事のお金を分かりやすくするしくみ」でもあります。
正しく使えば、とても心強い制度です。