税務調査では、申告内容が正しいかどうかを確認するため、
売上や経費、帳簿・領収書の内容についてさまざまな質問がされます。
あらかじめ、よくある質問例を知っておくことで、落ち着いて対応しやすくなります。
売上についてよくある質問
売上に関しては、金額そのものだけでなく、
計上の考え方や管理方法について質問されることが多いです。
たとえば、
「この売上はいつ発生したものですか？」
「この月だけ売上が多い（少ない）のはなぜですか？」といった確認がされることがあります。
また、
「銀行入金と帳簿の金額は合っていますか？」
「売上以外の入金は含まれていませんか？」など、
入金内容と売上計上の関係についてもよく聞かれます。
経費についてよくある質問
経費については、その支出が
事業に必要なものかどうかを確認する質問が中心です。
「この領収書は何のために使った費用ですか？」
「仕事とプライベートが混ざっていませんか？」といった質問は、
税務調査で特によくあります。
自宅兼事務所などで家事按分をしている場合には、
「その割合の根拠は何ですか？」
と聞かれることもあります。
帳簿や記帳方法についての質問
税務調査では、
帳簿がきちんと整理されているか
も重要なチェックポイントになります。
「帳簿はいつ記帳していますか？」
「未記入の取引はありませんか？」
「この計算方法で合っていますか？」といった質問がされることもあります。
場合によっては、取引内容を確認するために
取引先への確認（反面調査）
が行われることもあります。
落ち着いて対応するためのポイント
日ごろから帳簿や領収書を整理し、
収入や支出の内容が分かる状態にしておくことが大切です。
なお、質問に対してその場で正確に答えられない場合でも、
無理に即答する必要はありません。
「資料を確認して後日回答します」
と伝えれば問題ありませんし、
税理士に相談しながら対応することも可能です。
あいまいな記憶で答えてしまうと、
かえって誤解を招くこともあるため、
落ち着いて事実ベースで説明することが大切です。
